日本は世界で最も高齢化が進んだ国となりました。2025年には65歳以上の人口割合である高齢化率は29.4%まで上昇し、2036年には国民の3人に1人が65歳以上となる見込みです。
一方、医療機関では在院日数短縮の流れが進み、2024年度の診療報酬改定では急性期一般入院料の基準が16日以内までと短縮されました。医療機関が早期転院・退院を目標とする中で、退院や転院・在宅への移行が困難なケースも少なくありません。「本当は自宅に帰りたい」という思いを抱きながらも医療ニーズの高さゆえに入院を続けざるを得ない患者さん、そして新たな患者さんを受け入れるためにベッドの確保に苦慮する病院、このような問題が、どのような地域でも発生しています。
私は、前橋の超急性期病院をはじめとする県内の医療機関で、集中治療科・救急科医師として10年以上、救急医療の現場に携わってまいりました。ドクターヘリ・ドクターカーといった病院外での診療から救急外来・集中治療室・病棟での診療に関わる中で、医療ニーズの高さや、ご自宅の環境が整わないがゆえに"家に帰れない"患者さんを数多く目にし、「ある程度の医療・看護」を必要としながらも自宅で過ごしたいという方々の思いに応えたい、という「患者さんの問題解決」、そして、ベッドの不足により急性期の重症患者さんが入院できない状況を少しでも減らしたいという「地域全体の医療の問題解決」を図るべく、今回の開業に至りました。
当ステーションの最大の強みは、スタッフのほぼ全員が訪問看護の経験を有しつつ、急性期医療で培われた高度な知識とスキルを持っている点です。多くの処置を必要とする医療依存度の高い方々はもちろん、小児・精神・ターミナルといった、特に専門性の高い方々も24時間365日、安心してご利用いただける体制を整えております。私自身も経営者かつ医師としてスタッフへの教育・研修に関わり、質の高いケアを実践できるような体制を構築しております。
また、当ステーションでは、状態悪化を未然に防ぐことを第一に考えます。平時からの適切な在宅管理、継続的なリハビリテーション、きめ細やかな健康観察によって、入院を必要とする状態への悪化を防ぐ"予防的アプローチ"にも力を入れております。利用者の方々の健康状態を日々見守りながら、入院に至る前に適切な介入を行っていくことで、「その人らしい暮らし」を支えていきます。
「すべてのひとのおもいによりそい、ともにいきるかけはしになる」
質の高い訪問看護サービスと予防的アプローチの提供を通じて、在宅での療養を希望される方々の選択肢を広げ、生活の質を向上させること、そして、病院と自宅、診療と看護、利用者さんやそのご家族と地域社会をつなぐ架け橋となることで、地域の医療体制の向上に貢献してまいります。
利用者の方々やご家族、ケアマネジャーの皆さま、医療関係者の皆さまと手を携え、地域に根ざし、地域に貢献できる訪問看護ステーションとして歩んでまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
株式会社メディケアーチ 代表取締役 / 医師
小橋 大輔